RIOT & VICIOUS RUMORS

4/19、渋谷クラブクワトロで行われたRIOT & VICIOUS RUMORSのライヴに行ってきました。
サブタイトルの"Melodic Power Metal Night Vol.8 〜The Revenge of US Metal〜の示す通り、アメリカ産ベテランバンドのカップリングです。
ちなみにVICIOUSは15年ぶりの来日。RIOTはコンスタントに来日は続けているものの、個人的にライヴを観るのは94年以来13年ぶり。
昨年THRASH DOMINATIONに行ったときに、「VICIOUS RUMORS、METAL CHURCH、ARMORED SAINTで『POWER METAL DOMINATION』とかやらないかなー」なんて思っていたんですが、意外なカップリングでの来日が実現したのは嬉しいところです。
*
VICIOUS初来日の時は2日目に行ったら、なんとTシャツが売れ切れてて買えなかったという苦い過去があります。今回は入場してすぐにTシャツを購入。コインロッカーにしまってから場内へと入りました。
*
さてまずはRIOT。
*
1.Intro:Sukiyaki〜The Mystic
2.Johnny's Back
3.Twist Of Fate
4.Outlaw
5.The Man
6.Glory Calling
7.Tokyo Rose
8.Road Racin'
9.Angel Eyes
10.Flight Of The Warrior
11.Thundersteel
12.Dance Of Death
[Encore]
13.Narita
14.Warrior
*
Voのマイク・ティレリは正式メンバーではないものの、違和感無くバンドに溶け込んでいます。
声質はマイク・ディメオに近い感じですが、トニー・ムーア時代の曲もそれなりに歌えてるし、かなりの逸材ではないでしょうか?(パフォーマンス面でアヤしい部分が無きにしも非ずでしたが…)
二人のギタリストの安定感はさすが!ここまで「ツインリードの王道」的なバンドを観たのは久しぶりな気がします。
マイク・ディメオ時代の曲は敢えて、いかにもRIOTらしい曲を選んでいるようにも思えましたが観客の反応もまずまずですが、やはり初期の曲の盛り上がりは凄いですね。
本当に波乱万丈な歴史のバンドですが、よくぞ今まで生き残ってきてくれました。
*
約1時間半弱のRIOTに続いてVICIOUS RUMORSです。
長きに亘りリードギタリストのマーク・リアリがRIOTの名前を守り続けてきたのと同様に、VICIOUSもジェフ・ソープが一人で守り続けたバンドです。
ただし、5th『WORD OF MOUTH』以降モダンヘヴィネスに影響を受け、サウンド面で迷走してしまいます。
ずっとアルバムは買い続けてはいましたが、いずれも数回聴いただけで、入れ込む事はありませんでした。
そして2006年、2nd〜4thの頃の音楽性に戻るといって制作した『SONIC REBERRION』を発表。
ついに15年ぶりの再来日。しかも旧作からは黄金時代の2nd〜4th以外の曲はやらないというではありませんか。
*
1.SE〜Sonic Rebellion
2.Mr. Miracle
3.Dying Every Day
4.Don't Wait For Me
5.Digital Dictator
6.Minute To Kill
7.The Immortal
8.Warball
9.On The Edge
10.Abandoned
11.You Only Live Twice
12.Lady Took A Chance(Inc:B&Ds&G Solos)
13.A Ghost Within
[Encore]
14.Down To The Temple
15.Hellraiser
*
新作から3曲続いたあとは、ヒットパレード状態。
3rdのオープニングナンバーの"Don't Wait For Me"から2ndのタイトルトラックへの2曲の流れは、「こんな贅沢な選曲でいいの?」と悶絶!
中盤での"Warball"はアルバムで聴いた時は、スローでだるい曲(失礼!!)だと思ったのですが、生で聴くと音の塊が襲ってくるスーパーヘヴィな曲で悪くありません。特にこの曲ではラリー・ハウのドラミングが素晴らしい。
"Abandoned"ではギターソロの後のリフの部分で中央に左からジェフ、スティーヴン・グッドウィン(B)、セーン・ラスムッセン(G)の順に並んでフォーメーションするところもかっこ良すぎ!
"Lady Took A Chance"では前回の来日同様「さくらさくら」のフレーズも飛び出しました。
本編ラストに"A Ghost Within"を持ってくるのはやはり新譜に対する自信の表れでしょうか。
持ち時間の関係もあってか、引っ込んですぐアンコール開始(苦笑)
最後はスーパーヘッドバンガーズナンバー"Hellraiser"で締めでした。
客電がつくとみんなすぐに撤収開始。「えっ、みんなすぐ帰っちゃうの!?15年前は終わってもみんな帰らないでコールして、メンバー呼び戻したよね?15年たって大人になって丸くなっちゃったの?」ちょっと…いや、かなり寂しくなっちゃいました。
伸びやかなハイトーンのカール・アルバートに対して、HELSTAR時代からヒステリックなハイトーンという印象だったジェイムズ・リヴェラは声質もオイシイ音域も違うので完全再現とはいきませんでしたが、持ち歌ではその迫力あるパフォーマンスで21世紀のVICIOUSの重要な要素であると思えました。
ギターのセーンは、マーク・マクギーのギターソロをかなり忠実に再現。そしてジェフとのツインリードも完璧なコンビネーションを見せてくれました。
いわゆる「メロディックパワーメタルバンド」と呼ばれている昨今のバンドには感じられない、「本物の」パワーメタルショウを堪能いたしました。
*
今回はダブルヘッドライナーという事で、それぞれの時間が短かったので物足りなかったですが、次は是非
World & Machines、Out Of The Shadows、Savior From Anger、Raise Your Hands…あたりもやって欲しいなーなんて希望もあったりします。